阪神間モダニズム展実行委員会(編)『阪神間モダニズム―六甲山麓に花開いた文化,明治末期-昭和15年』1997年10月1日,淡交社
目次
◇ 阪神間を築いた交通インフラの発展 小松左京 p.22
第1章 郊外住宅地の形成 p.25
◇ 郊外住宅地の形成 坂本勝比古 p.26
〈コラム〉
苦楽園 甲陽園と甲陽土地株式会社 『市外居住のすすめ』 『郊外生活』 『山容水態』 久原房之助 雲雀丘・花屋敷住宅地
第2章 阪神間の建築 p.55
◇ 近代和風建築の展開と茶室 中村昌生 p.56
【阪神間の邸宅建築】
◇ 美術工芸的住宅の開花 山形政昭 p.63
◇ ミッション建築家ヴォーリズの住宅とその遺産 山形政昭 p.72
◇ スパニッシュ・スタイルの邸宅 丸山もとこ p.80
〈コラム〉
数寄者の茶室 芝川又右衛門別荘 木水栄太郎邸 日高胖と長谷部鋭吉の住宅 ウィリアム・メレル・ヴォーリズ 関西学院の建築 アメリカン・ボード・ミッション住宅とナショナル・シティ銀行の住宅
◇ 阪神間に生きた建築家とその作品 p.86
宗兵蔵―松岡道治邸 ライトの遺産―ヨドコウ迎賓館 松井貴太郎―田中岩吉邸 渡辺節―乾新治邸 安井武雄―滴水美術館とその周辺 竹腰健造―山本発次郎邸 村野藤吾―中山悦治邸 南信―亀高五市邸 清水栄二―高嶋平介邸
◇ 阪神間の公共建築 梅宮弘光 p.92
〈コラム〉
フリーアーキテクトの生き方―古塚正治の建築 清水栄二の1930年代―御影公会堂前後 宝塚の大衆建築 甲子園球場 白鹿館 甲子園ホテルと国際ホテル
◇ 花崗岩と松が織りなすランドスケープ―白砂青松・赤松・御影石の石垣 三宅正弘 p.101
第3章 ライフスタイル p.105
◇ 「新日本趣味」のライフスタイル 川﨑晃一 p.106
◇ 健康地のライフスタイルを築いた医学者たち 小野高裕 p.110
◇ ホテル文化のさきがけ 角野幸博 p.115
◇ 阪神間の蒐集家たち 川﨑晃一 p.119
◇ 近代数寄者の茶の湯 熊倉功夫 p.123
◇ 昭和ベル・エポックのファッション 雑誌『ファッション』を中心に 堀江珠喜 p.126
◇ 音楽科の誕生―貴志康一 小野高裕 p.131
◇ ロシア人音楽家たち 小野高裕 p.136
◇ 阪神間出版外伝 明尾圭造 p.141
◇ 「美」を求めた教育―芦屋児童の村小学校 加藤瑞穂 p.145
◇ 近代精神の結実―三田谷治療教育院 加藤瑞穂 p.149
◇ 六甲の天王台と評された二楽荘 和田秀寿 p.154
◇ 『痴人の愛』から『細雪』へ―谷崎潤一郎と「居つかぬ"新しい女"」 たつみ都志 p.157
◇ 阪神間の住居・素描―谷崎潤一郎の表現から 藤原学 p.160
◇ 阪神文化のパイオニアたち 河内厚郎 p.164
◇ 文学表現にみる「阪神間」,その光と影 槌賀七代 p.166
コラム
佐多愛彦 二つの「文化村」 ゴッホの《向日葵》 「壺」の同人たち 西川一草亭と阪神間 田中千代 大橋エレナ 『少年竹内豊画集』装丁=中川紀元 三田谷治療教育院 『母と子』 神戸・阪神間に設立された主な私立の中等教育機関 倚松庵 敏馬の浦 阪神言葉
第4章 美術家たちの挑戦 p.169
◇ 阪神間の美術家たち 平井章一 p.185
◇ 原田の森の新興美術運動 平井章一 p.190
◇ 小出楢重の芦屋時代 西田桐子 p.193
◇ 吉原治良 平井章一 p.196
◇ 村上華岳と山下摩起―日本画におけるモダニズム 枝松亜子 p.199
◇ 芦屋カメラクラブと新興写真運動 山本淳夫 p.202
◇ 阪神間の主な作家略歴 西田桐子 p.204
第5章 「新時代」の娯楽 p.209
◇ 新時代の娯楽 篠雅廣 p.210
◇ 宝塚歌劇レヴューのはじまり 川辺雅美 p.213
◇ ダンスホール 中井康之 p.216
◇ 阪神間に生まれた映画 杉山平一 p.218
◇ 鳴尾から甲子園へ 合田茂伸 p.220
◇ 沿線開発とアミューズメント施設 橋爪紳也 p.222
◇ 六甲山をめぐるスポーツと娯楽 田井玲子 p.227
◇ 阪神間の海辺―海水浴 和田秀寿 p.230
〈コラム〉
テニスと甲子園
◇ モダニズム再考 木下直之 p.233
◇ 阪神間モダニズム散歩 KAMI倶楽部 p.236
阪神間の出来事 p.240
主要参考文献 p.242