著作リスト/梅宮弘光

日本における建築のモダニズム

円形校舎/坂本鹿名夫

田尻町(宮城県)と小海町(長野県)の町役場円形庁舎にみる円形建築ブームの構図―円形建築の採用が連鎖的に生じる現象とその背景

円形校舎に代表される1950年代後半の円形建築ブームはどのように生じたのか? 坂本鹿名夫設計の2つの円形庁舎をとおして論じる。

1960年代初頭に建設された山形県大石田町立学校の2つの円形校舎について―大石田第一中学校と次年子小学校

山形県大石田町の2つの円形校舎,大石田第一中学校と次年子小学校について。

1950年代後半の大阪府八尾市において連続的に建設された公共施設としての5件の「円形建築」について

円形校舎に代表される1950年代後半の円形建築ブームはどのように生じたのか? 八尾市に建設された5つの円形建築をとおして論じる。

1950年代の円形校舎ブームとは何だったのか

1950年代の全国的な円形校舎ブームについて,各地の事例とその背景を論じて全体像を示す。

日本初の円形校舎・金城学園校舎(1953年)にみる円形校舎ブームの初発

全国的な円形校舎ブームの出発点,金沢の金城学園高校(遊学館高等学校)の円形校舎を明らかにする。

円形校舎とその時代―マハヤナ学園撫子園,淑徳小学校,淑徳大学1号館

円形校舎ブームの背景のひとつ,同一クライアントによる複数実施事例。社会事業家・長谷川良信の主導で実現した大乗淑徳学園の3つの円形校について。

三重県朝日町における坂本鹿名夫の設計になる円形建築について

円形校舎と高度経済成長期の地方都市の姿を考える好例。坂本鹿名夫設計になる朝日小学校円形校舎,朝日町役場,朝日保育園について。

加古川市立川西小学校円形校舎の建築的内容と象徴性

円形校舎と昭和の大合併。「円い」ということそれ自体が意味をもつ。1950年代半ばに地方の小都市で起こった混乱が円形校舎を生む契機となった事例。

坂本鹿名夫の実用新案「円形校舎」について

坂本鹿名夫はなぜ円形校舎の実用新案をしたのか。その意図と建築界の反応を,円形校舎ブームの過程に位置付けて論じた。

1960年代に竣工した坂本鹿名夫の設計になる円形校舎の全体的概要

坂本鹿名夫作品集『円形建築』の発刊(1959年)後に竣工した円形校舎を一覧化。ブームのピーク後の円形校舎を紹介して,円形校舎の消長の後半期を把握する。

校地取得事情から検討した円形校舎の採用理由―1950年代の神戸市立学校円形校舎4棟を事例として

神戸市立学校の新築に際して円形校舎が採用された理由を,国土地理院空中写真や公図等を用いて明らかにした。

円形校舎―異形の学校建築

雑誌『大阪人』の特集号「戦後建築1945-1968」に執筆した円形校舎紹介記事。

鳥羽市における坂本鹿名夫の作品

所収:『日本建築学会大会学術講演梗概集(北海道)F』 pp.467-468発行日:2004年8月 PDF

円形校舎にみるモダニズムの戦後―坂本鹿名夫の「純粋機能主義」と円へのこだわり

初出:『まちなみ』第26巻第297号(大阪建築士事務所協会,2002年3月) pp.22-25再録:石田潤一郎(監修)『関西のモダニズム建築―1920~60年代,空間にあらわれた合理・抽象・改革』淡交社,2014年6月 PDF